冬がクソである件について
夏生まれの人は夏好き,冬生まれの人は冬好きの法則,結構当たってると思う。
私は夏生まれで,夏が好きで冬が嫌いだ。
そんなわけで,お盆を過ぎてなんとなく空が遠くなり,ツクツクボーシが鳴くようになり,川沿いをとんぼが飛ぶようになってくると,
自転車をこぎながら「もう夏は終わりなのか...」と切なくなる,ということを小学生のころから繰り返してきた(なぜか自転車に乗ってるときが多い)。
冬が好きな人には,なぜ冬が好きなのか説明して頂きたい。
だって寒いし,日は短いし,クリスマスとかウザいじゃないですか?(近年はハロウィンという自意識との戦いイベントも加わった)(でもケーキとチキンはしっかり楽しむよ!)
かつて愛聴しているTBSラジオの「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(通称タマフル)で「夏って,クソじゃね?」特集が組まれたことがあったが,
私にとっては「冬こそクソ」である。
とはいえ,私にとって1年の中で一番キツい時期は,今である。例年11月に心身の調子を崩すことが多い。
つまり秋クソでもあるのだ。
なぜ秋がクソなのか。
それはやはり我々人類になんの断りもなく急に寒くなるのと急に日が短くなるために,こちらの身体が振り回されるからである。
特に今年の秋の生き急ぎっぷりは一体何なのか。生き急いだ先に何があるというのだ。
太陽,もっと頑張れよ。つるべ落としされてんじゃねーよ。
これから何カ月もこの暗さが続き,今よりどんどん寒くなっていくかと思うと,私はいったいどうやって生きていけばいいのだろうか。
大げさでも何でもなく,毎年そうやって人生を悲観するのである。
そしてキリスト教徒でもないのにアドベントカレンダーよろしく指折り数えて冬至が過ぎるのを心待ちにする。
季節のめぐりを1週間でたとえるならば,春夏は週末で,秋冬はウィークデイだ。
体感時間的にも,春夏はあっという間に過ぎ,秋冬は「もう頼むから早く時間が過ぎて下さい」って願うのに一向に時間が経たない。
勤めていたころ,火曜日の朝が一番つらかった。
「おいおい,まだ4日もあるのかよ...」という絶望感に苛まれながら,乗りたくもないローカル線に揺られて会社に通っていた。
恐らく11月初旬というのは,この火曜日の朝と同じぐらいのテンションだ。
「おいおい,まだ冬本番はこれからなのかよ...」
そしてその後の4日間をどう過ごしたのかイマイチ記憶にない(つらすぎて)というのも同じ。毎年1月2月の記憶はあいまいだから。
急に寒くなって体調を崩すというのはまあ分かりやすい話だが,どうやらこの精神の落ち込みは,日照時間と関係しているらしい。
わー,生き物っぽーい。と我ながら思う。
日が短くなって気温が下がり,草花は枯れて動物は冬眠するこの季節,活動量が減るのは道理にかなっているような気がする。
人間も冬眠すべきだと思う。
正直,寒さそのものよりも(それも冷え性にとっては十分つらいが)日照時間の少なさが堪えてるのかもしれない。
とにかく気が滅入るのだ。
そもそも年中気が滅入っている人間なのに,これ以上どう滅入れというのか。
って書いてたら本当に滅入ってきたので,ちょっと三代目のPVでも見てテンション高めでいきましょう!!!!!(AM1:30)
ほら,三代目のみなさんも「夏ヤベェ!!(大意)」って言ってるじゃん!